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宇都宮市の自治会「新しい取り組みの始め方」|担い手不足を乗り越える実践事例

宇都宮市の自治会「新しい取り組みの始め方」|担い手不足を乗り越える実践事例

2026年2月24日、姿川地区市民センターにて、第4回「自治会×〇〇シンポジウム(西部ブロック)」が開催されました。
今回のテーマは「新しい取り組みの始め方」です。

宇都宮市を含む全国各地で課題となっているのが「自治会 担い手不足」です。高齢化、役員の固定化、若年層の参加減少など、要因は複合的です。
本記事では、シンポジウムで共有された具体事例をもとに、自治会が新しい取り組みを始めるための「再現性のある進め方」を整理します。


宇都宮市でも顕在化する「自治会 担い手不足」

自治会の担い手不足は、単なる人手不足ではなく「仕組みの問題」として現れます。たとえば、次のような構造が重なります。

  • 会長の1年交代制が増え、取り組みが継続しづらい
  • 若年層が関わる“入口”が設計されていない
  • 女性視点や子育て世帯の生活感覚が反映されにくい
  • 専門性が必要な相談(住まい・片付け・生活課題など)を自治会が抱え込みやすい

今回のシンポジウムでは、こうした課題に対して「自治会単体で抱え込まず、外部連携や役割分担を前提に動かす」という実践が紹介されました。


事例① 城山地区:大谷コネクトを拠点にした地域イベントの実装

城山地区では、大谷コネクトを拠点に、新しい自治会活動・地域イベントが展開されています。担い手不足の状況でも「地域内外の資源を掛け合わせる」ことで、実現性を高めている点が特徴です。

ウェルカムコンサートの開催

大谷コネクトのオープンに合わせて実施された「大谷の響きウェルカムコンサート」では、宇都宮短期大学と連携した声楽コンサート、附属高校家政科による焼き菓子提供、ミヤパスとの連動など、複数の主体が関わる形で実施されました。
自治会“だけ”で完結させない設計が、企画の実現を後押ししています。

eスポーツ運動会の実施

若い世代へのアプローチとして、小中学生を対象にeスポーツ運動会を開催。宇都宮大学の学生団体や外部事業者と連携し、トーナメント形式で実施されました。
市の加入推進補助金を活用し機材を整備し、「子どもの頃から自治会に触れる経験をつくる」という目的が明確に置かれていました。

女性参加を促すティーパーティー

女性の自治会参加を促す場としてティーパーティーを開催。結果として、防災備品の見直しに女性視点が反映されるなど、運営面の具体的改善につながっています。


事例② 細谷上戸祭地区:生活支援と子どもの居場所づくり

細谷上戸祭地区では、生活支援協議会を設立し、自治会の枠を越えたスピード感ある活動が展開されています。担い手不足の中でも「組織のつくり方」を工夫することで、継続性を確保している点が注目されます。

生活支援協議会の独立運営

月1回の会議体では意思決定に時間がかかるという課題から、独立した運営体制を構築。連合自治会との連携を保ちながら、柔軟な活動を可能にしています。

30分100円の生活支援

枝切りや軽作業、送迎などを「30分100円」で実施。高齢者の日常的な困りごとを、地域内で解決する仕組みを整えています。

子どもの居場所「細上屋」

PTAメンバーを中心に立ち上げられた子どもの居場所。公民館を活用し、宿題や遊びを通じた交流の場を提供しています。将来的には子ども食堂の実施も視野に入れ、寄付やボランティアを基盤に活動が続けられています。


トークセッションより:自治会を動かす「新しい取り組みの始め方」

今回の議論では、自治会が新しい取り組みを始める際の“型”として、次の視点が共有されました。担い手不足の状況でも動かすための前提になります。

① PDCAではなくAAR(まずやってみる循環)

完璧な計画を立てるよりも、

  • Anticipation(未来を描く)
  • Action(まずやってみる)
  • Reflection(振り返る)

という循環を回すこと。失敗を恐れて止まるのではなく、小さく始めて改善していく姿勢が、両地区の実践から見えてきました。

② 合意形成の設計(勢いだけで動かさない)

勢いだけでは自治会は動きません。役員会や連合自治会での合意形成、事前の丁寧な説明、組織としての決定。
「自治会 担い手不足」が進む中で、安心して挑戦できる環境づくりは欠かせません。

③ 外部連携という選択(抱え込まない)

大学、企業、学生団体、専門家。自治会だけで抱え込まず、できる人に任せる。
外部連携を前提にすることで、eスポーツも子どもの居場所も実現しています。

④ 専門家との役割分担(相談の切り分け)

高齢者の困りごとをまず自治会で受け止め、専門性が必要な部分は専門家へつなぐ。地域でできることは地域で、専門性が必要なことは専門家へ。
すべてを抱え込まないことも、担い手不足時代の一つの解決策です。


AXIAの実践:地域の無料相談会と「抱え込まない仕組み」

株式会社AXIAでは、宇都宮市内で「うつのみや還元プロジェクト(通称:カンプロ)」として、自治会・地域と連携した無料相談会を実施しています。
地域で相談を受け止めつつ、専門性が必要な内容は適切に切り分け、役割分担で支える。これは、自治会が抱え込まない設計と相性が良いモデルです。

関連:うつのみや還元プロジェクト

ラク活講座と地域自治の接点

AXIAが関わる「ラク活講座」は、“終活のため”ではなく、“今を楽にするため”の取り組みです。
生活負担が減れば、地域や自治会の負担も減る。住まい・片付け・生活課題は、地域自治の土台に直結しています。

関連:ラク活講座


まとめ:担い手不足時代の「新しい取り組みの始め方」

宇都宮市の自治会が直面する担い手不足は、簡単に解決できる課題ではありません。
ただし、今回共有された事例から見える方向性は明確です。

  • 小さく始めて、振り返って改善する(AAR)
  • 合意形成を「設計」する
  • 外部連携・役割分担で抱え込まない
  • 若年層や子どもを起点に、入口をつくる

これが、担い手不足時代における自治会の「新しい取り組みの始め方」です。


宇都宮市で自治会活動・地域連携をご検討の方へ

AXIAでは、宇都宮市を拠点に、

  • 自治会・地域向け無料相談会の企画運営
  • 住まい・家財整理に関する地域支援
  • リユースを活用した地域循環モデルの実践

を行っています。地域の課題を「抱え込まない仕組み」に変えるために、実務から支えることが可能です。
ご相談は下記よりお問い合わせください。

お問い合わせはこちら


執筆者について

本記事は、株式会社AXIA 代表取締役/一般社団法人コミュニティ・コネクト・ラボ 代表理事の永祚 純が執筆しています。
宇都宮市にて、リユース・家財整理・地域無料相談会(カンプロ)・ラク活講座など、現場実装を通じて地域循環モデルを実践しています。

代表プロフィール

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